ピタゴラススタッフのブログ

岡山県真庭市の放課後デイ、ピタゴラス3教室の日々の呟きです。 毎週水曜日更新中。

先日、インスタやFacebookにはアップしましたが、
『遊びを療育にスイッチ』
この事について今日はお伝えしようかと思います。


ピタゴラスグループは『遊びを療育にスイッチ』
これが指針となっています。

療育とはなんぞや?
そんな疑問にぶち当たる事もよくある中、ピタゴラスグループが考える療育についてシェアできたら、と思います
(スタッフへの研修の意味も込め)


例えば、先週の土曜日。

ピタゴラスはお茶の先生を招いて茶道体験をしました。
白あんを買って事前に練り切り作りにも挑戦。
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緑色の練り切りを作るには、何色の食紅をどれくらい入れたらいいのか。
色のお勉強です。
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練り切りを成型するにはどれくらい手に力を入れて持ち、指先をどう動かせば形が整うのか。
手先指先の運動です。

マルコポーロはふわふわパンケーキを作りました。
まずは買い物。
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普段車椅子を使っているキッズ。
カートを持てば支えとなり歩きやすくなり、どれくらい力をかければカートが進むのか。
体の使い方のリハビリです。

手前に見える別のキッズの手。
一つのカートを一緒に動かすには歩調を合わせなくてはなりません。
人との関わり方のトレーニングです。
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パンケーキに入れる牛乳を量ります。
一気に牛乳が入り過ぎないよう、牛乳パックの傾け方を工夫し、指定された数字を見て、メモリに合わせて注ぎます。
ビジョントレーニングであり、手先指先の使い方を学びます。
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パンケーキがいい焼き色になるタイミングを見計らいます。
待つトレーニングです。
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サツマイモで作ったクリームを搾り袋でデコレーション。
クリームを乗せる場所をじっと見て同時に握る力を調整します。
集中力や養われます。
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スタッフにしがみつくキッズ。
腕の力の入れ方、ぶら下がるために足を曲げる、掴みやすい部分を探す。
体幹トレーニングといったとこでしょうか。

そしてペリーでは、キャンドル作りをしました。
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まずは溶かすロウソクを細かく削ります。
どうすれば削りやすいか。
自分で考えて金槌とドライバーを使って大きなロウソクを割っていました。
考える力が鍛えられます。
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2色のロウソクを流し込み、爪楊枝を使ってマーブル模様を作ります。
造形の学びです。
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おやつの準備もキッズが。
袋が硬くて開けれない。そんな時はどうしたらいいか。
ハサミを使えば簡単に開けられる。
発想の力です。
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脚立に登って遊びたい。
どうバランスを取るか、どこを持つか、
一気に数人登れない場所だとどうしたらいいか。
全身の体の使い方を学び、交代の交渉術を身につけてます。


まだまだ紹介できてない内容もありますが、
茶道、おやつ作り、工作、
たったひとつのイベントでもこんなにたくさんの学びや体験が盛り込まれているのです。
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いかに遊びに意味を持たせるか。
キッズだって楽しくないとしたくありません。

これがピタゴラスグループが目指す『遊びを療育にスイッチ』なのです。
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ピタゴラスグループとは別の放課後デイを併用されているキッズもいます。
別のデイでは個別療育を目的とされています。

その子のお母さんは、
「明日は〇〇(他のデイの名前)にお勉強に行きます」と言われます。

この違いは何なんでしょう

集団療育、個別療育を否定しているのではなく、
いろんなやり方がある事を知ってもらえたらなと思うのです。
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と同時に、その子その子にあったやり方が選べられるよう、
選択肢が増えたらいいなと思うのです。



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毎日学校に行っているキッズもいれば
学校に行っていないキッズもいるし、
学校以外の場所で学んでいるキッズだっている。
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学校に毎日行っているキッズからしたら
「なんで学校に行っていないの?」
って不思議に思い、
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学校に行っていないキッズは、
「・・・」
なんてやり取りもよく見かけます。
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そんなやりとりを見ると
色々な学びの場が増えて
学校に行っていなくても
自信をもって自分の選択をみんなに言える社会になると良いなと思うのです。
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ピタゴラスも同じように
「ピタゴラスに行っていることをみんなに知られたくない・・・」
なんていうこともあり。
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どちらもすぐに解決できることではないのですが、
どちらもそれを選んだ自分に自信をもって生きていけるよう
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ピタゴラスグループはどんな選択をしたキッズだって
『全力肯定!』
『全力サポート!』
『みんな違ってみんな良い!』
で邁進です
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そして、
うちの子学校に行ってなくて・・・というご家族の方の
選択肢の一つにピタゴラスグループがなれるよう
こちらも全力サポート!です
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先日、未就学年齢キッズのママさん達とお話をさせていただく機会がありました。
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発達がゆっくりなお子さんをお持ちのママさん達。
お子さんが療育を受けられていて、そのクラスでお友達になったママさん達。

コーヒーを飲みながらわいわいとした話ではありましたが、内容としては実に深いものでした。
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我が子の成長に喜んだり悩んだり悩んだり悩んだり。

障害を持った我が子に親が手を出してしまうなんてニュースを見るたび、明日は我が身…。
我が子と一緒にこのまま…なんて思ってしまった事も。

そんな思いに駆られながらも、必死で子育てされているママさん達。
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日々この子たちの先輩と過ごしているピタゴラスグループとして、
自分たちに何ができるのか、何をしたらいいのか、
いろんな事が頭の中を駆け巡り、なかなか整理できないまま時間だけが過ぎていきます。
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この日の話の中で、ママさんが教えてくれた事。

ピタゴラスはもったいない。んだそうです。
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『療育はしません!』で始めたピタゴラス。
でも実際は療育をしていないのではなく、ピタゴラスが考える療育が一般に言う療育と違うだけなのです。
(というか、療育って何?療育っていう言葉はよく聞くけど、具体的に療育とは!の説明ってみんなできます???)
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ピタゴラスのコンセプトである『遊びを療育にスイッチ』
遊びこそが成長に繋がると考えていて、遊びを通して学べるよう工夫しています。

大人だって嫌々する勉強より、自分が学びたいと思う勉強の方が身に着くはず。
嫌な仕事だってお給料(生活)のためという目的があるからできているのではないでしょうか。
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子どもだって同じだと思うのです。
学びたいから学ぶ。目的があるから学ぶ。

そこをピタゴラスは大切にしています。

でも、その思いはうまく伝わっておらず、『ピタゴラスはただの預かり施設だから何もしない』と思われているのだとか。
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毎日インスタを更新したり、毎週ブログを書いたり、フェイスブックページやホームページを更新したり、ピタゴラスとしては情報発信はしているつもりだったけど、まだまだ力不足だったようです。

もちろん、発信力だけではなく、実際にサービス内容もまだまだ不足している点は多々あります。
出来てない点、まだやりたい点は山積み。
スタッフも毎日が勉強です。(教えてくれる先生はキッズです)
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組織だけが大きくなるのではなく、
地域の声をしっかり聴き、アップデートを怠らず、
今日も一歩一歩、着実に前に進んでいく所存でございます。
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かしこ。









『第17回 真庭市 社会福祉大会』
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毎回このイベントではキッズと販売をさせてもらってます
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ピタゴラス×おおにしのお菓子屋さん
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マルコポーロ×山﨑りんごファーム
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ペリー×松川食品


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今年も地域の方が「いいよ協力するよ」と快く受けてくださり、
3教室それぞれでお店を出店することができました。
こうやって地域の方との繋がりあるのもピタゴラスの強み
皆様に本当に感謝です

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こうやって一般のお客さんに販売をするのもピタゴラスは何回もやっていて
長年ピタゴラスキッズでいてくれてる子にとってはもう何度目の経験になるか...
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そんなキッズたちは、設営の段階から「何かすることない?」とスタッフに聞いてくれたり
たくさん売るためにとポップ作りに精を出したり
販売前からなんとも頼もしい
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販売が始まるとピタゴラスキッズらしく大きな声で呼び込みをしたり
お客さんが来たらなんともフレンドリーに接客お客さんもほっこり笑顔に
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キッズたちもいつかは大人になり、自立へ
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そんな未来を想像しながら、今のキッズと一緒に何ができるか...
を常に考えているピタゴラスグループ
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人との関わり
お金を稼ぐ
お金を使う
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経験を重ねるごとに成長した姿を見せてくれるキッズ
これからもキッスの未来を想像しながら...


たった3人のスタッフで始まったピタゴラス。
今やピタゴラスグループはスタッフ20人の大所帯となりました。
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大学卒業したばかりの20代前半スタッフもいれば、長年学校現場で教鞭を取っていたスタッフもいます。
子育てがひと段落したスタッフもいれば、今まさに育児真っ只中でヒーヒー言っているスタッフもいます。
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ピタゴラスグループは現在放課後等デイサービス3教室を運営する会社ですが、スタッフさえ揃えば高校卒業後の居場所も作りたいし、高校も作りたいし、未就学の子のサービスもしたいのです。
というか、放課後デイをしていると、他のサービスの必要性に直面するのです

ありがたい事に、ピタゴラスグループの活動をブログやインスタ、フェイスブックページなどで見てくださった方が、『楽しそう!働きた~い』と言ってくださる事もよくあります。
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しかし、現実の壁。
まずネックとなるのが資格。
放課後等デイサービスもですが、人員配置というものがあり、保育士や児童指導員などの資格を持ったスタッフが〇人勤務している事、などという条件が定められています。

そして勤務時間。
放課後等デイサービスは名前の通り、放課後、そうです、子ども達の下校後が勤務の時間となります。

小さい子どもがいらっしゃる人にとっては、保育園や学童に子どもを迎えに行ったり、晩ご飯の準備をしたり、プライベートで忙しい時間帯がまさに勤務時間となるのです。
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直接お会いしてお話もさせてもらい、ピタゴラスグループとしても是非仲間になっていただきたい!と思う方でも、時間の壁により、本当は働きたいけど諦める。というケースもあります。

ここをどうにかクリアせねば、という事でずっと取り組んでいるピタゴラスグループの働き方改革。

子連れ出勤を試してみたり、早出制度を作ってみたり。
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何のために働くのか。
人によってマチマチだとは思います。

けれども。
折角働くなら、楽しくてやりたい事が出来る仕事なら最高じゃないですか

ママだけど、妻でもあり、女性でもあり、一人の人間でもあります。
ママだからってやりたい事犠牲にするのは当たり前じゃないと思うのです。
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確かに難しい事は山積みだろうけど、『どうせ無理』『仕方ない』ではなく出来る方法を考えられたら!と思うのです。

この間、スタッフが集まってケース会議をしている時、
『かまってちゃんや自分を見て欲しい子、マウント取りたい子が多いよなぁ』という話になり。

これってオトナだって同じかな。

SNSを開けば、
『こんなオシャレなとこでこんなオシャレな時間を過ごしました』
『こんなキレイで整ったおうちに住んでます』
『努力努力でこんなに痩せました』

キラッキラした投稿の嵐。

『がんばってるね』『ステキだね』
承認欲求の現れでしょう。
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キッズが親の所有物ではなく一人の人として生きられるよう願うのと同時に、
父親母親だって家族の1ピースではなく、一人の人。
一人の人生。

誰かに褒められなくても。
自分が満足する人生を
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それがピタゴラスグループで実現できたらな、と思います。




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